妊婦の便秘は、赤ちゃんに大きな影響を与えることはないと言われています。
しかし、いったんお腹の外に出た赤ちゃんは、母親の便秘の影響を受けるということがあります。
実は、母親の腸内細菌は赤ちゃんにも受け継がれているという話があります。
お腹の中の赤ちゃんは、外の世界の菌とは無縁の環境にいます。しかし、出産と同時に多くの菌の影響を受けます。
出産のときに赤ちゃんが通る産道で、たくさんの菌を口から取り込むのです。
この産道の菌は、母親の腸内細菌と似ているという性質があります。それを取り込んだ赤ちゃんは、自然と母親と似たような腸内環境になります。
さらに、出産時には排便を伴うことが多いです。赤ちゃんは、その時の便からも多くの腸内細菌を取り込みます。
こういったことが重なり、赤ちゃんは母親の腸内細菌の影響を受けた状態で生まれてきます。
実際にフィンランドでの研究成果では、70%もの親子で、腸内環境が似ているという報告もあります。同じビフィズス菌を持っているのです。
母親の便秘は赤ちゃんに非常に大きな影響があることがわかると思います。
妊婦さんにとって便秘はほっておけない症状なんです。
この記事では「赤ちゃんへの影響が気になる!」という妊婦さんへ向けた便秘解消方法をご紹介しています。
目次
便秘で腸内環境が悪化!赤ちゃんへの影響は?
便秘によって、腸内環境は簡単に悪化します。
便秘は老廃物が腸内に溜まっている状態です。このときに、多くの悪玉菌が腸内で繁殖します。さらには発がん物質も作られます。
目に見える症状としては、肌荒れ、むくみ、冷えなどがあげられます。さらには慢性的な疲労感も感じる方がいるようです。肩こりや腰痛も便秘と因果関係があると言われています。
もう見るからに不健康な状態です。
この便秘の不健康な状態のままでいると、その腸内環境が赤ちゃんに受け継がれ、赤ちゃんの健康にも関わります。
生まれて間もない赤ちゃんが、便秘や下痢といった症状に悩まされているという話は聞いたことがあると思います。
これは、母親の腸内環境の影響という可能性が高いのです。
便秘が出産に影響する可能性
便秘のままだと、子宮が圧迫され、正常な機能を発揮できません。
陣痛が弱かったり、出産時の排便で赤ちゃんに感染症の可能性が出たりと、いいことがありません。
子宮が便に押されてしまい、正常な子宮の働きを邪魔してしまうのです。
便秘が1週間も続くようだと、担当のお医者さんに相談すべきです。
ネット上でも自己流の治療法がありますが、お医者さんを頼るのがベストです。
お医者さんでは、便秘を安全に解消する下剤や、浣腸による即効性のある対処をしてくださいます。
便秘になってしまう3つの理由
- 妊婦さんの便秘はホルモンの働きによるものです。ホルモンの働きによって、腸の動きが抑えられてしまい、便秘になってしまいます
- 赤ちゃんの発育の為に、体中の水分は優先的に赤ちゃんに送られていきます。水分が不足すると、便が硬くなり、便秘の原因となります
- 妊娠が進むと、子宮が大きくなって、腸を圧迫します。これにより腸の動きが悪くなり、便秘しやすい体内環境になってしまいます
便秘を治す生活週間
便秘を治すには生活習慣から見直しが必要です。
規則正しい生活を心がけ、適度な運動、十分な睡眠、3食決まったタイミングでの食事を考えましょう。
妊婦さんにはウォーキング
30分程度のウォーキングが妊婦さんにはいいとされています。適度なウォーキングが腸の動きを活性化します。
この時、決して無理をせずに行いましょう。途中で体調が悪くなったら無理をせずに中断してください。
30分も無理だ!という方は、手軽に近くのコンビニまで行ってみるのがオススメです。
これを朝に行うことで、生活リズムを正しく保てます。
便秘に効くツボがあるって知っていましたか?
ツボ押しというのは、本当に古い歴史があり、一定の効果が認められています。
便秘にも効くツボがあるので、ご紹介します。
手のツボで、合谷(ごうこく)というツボです。これは図の赤点の場所です。
ここを逆の手の親指と人差し指で挟むように刺激します。
この合谷は、万能のツボと言われていて、精神安定の効果も期待できます。
即効性のある便秘解消方法をお教えします!
生活習慣改善、ツボ押しといった、長期的なものではなく、即効性のある便秘解消方法をご紹介します。
1週間もしないうちに体質が改善したという報告のある「オリゴ糖サプリメントの服用」です。
自然由来の成分でできていますから、赤ちゃんでも安心して飲めるというオリゴ糖です。
もちろん妊婦もOKです。出産前、出産後の体調のリズムを良くするために、オススメのサプリがあります。